第1回 はじめる前の心構え編

大人になってからもピアノを始めてみたい、
と思う方は大勢いらっしゃいます。

同時になかなか一歩が踏み出せない、
という方も多いように思います。

その理由としては

●こどもの時からレッスンしていないとできないと言われた
●指が動くようになるのか自信がない
●仕事が忙しくて練習する時間が取れない
●おたまじゃくし（楽譜）が苦手で・・・

などなど、いろいろな要因があるかと思います。

でも、大切なことは
「弾きたい」
という気持ちだと思います。

こどもの時から習っている人と比べたら、
上達は遅いかもしれません。

ですが、大人になってから始めたとしても、
弾けるようにならない理由は実はあまりありません。

音大を目指すとか、プロを目指す
というレベルになるとまた話が違ってきてしまいますが、
趣味としてはじめて、初級から中級、
さらに上級レベルを目指すことは
決して不可能ではありません。

実際、社会人になってから始めた方や、
現役を引退されて老後の楽しみとして
始められたシニアの方でも、
グングン上達してる方が大勢いらっしゃいます。

わたしの経験でいいますと、
こどもの頃から音楽の授業は苦手で、
楽譜もずっと読めないでいました。

でも10代の終わりに、なにか新しいことを始めたいと、
ピアノに挑戦することにしてみました。
（友だちの間で楽器が流行り始めてた）

はじめは音符の音を拾うだけでも苦労したのですが、
ちょっとずつでも音楽として形になってくると、
だんだん楽しくなっていきました。

それからなんどか中断しながらも5年くらい続けて、
ある時期グレード試験を受けてみたのですが、
中級の上位クラスまで進むことができました。

実体験として、子供の頃からやっていなくても、
拙いとはいえ人前でも披露できるくらい
弾けるようになったので、やはり年齢は
関係ないんだろうなと思うのと、
音楽教室やピアノサークルに参加することで、
同年代から年配の方まで、ほんとうに沢山の方が
ピアノをやっていて、同じように大人になってから
始めた方が沢山いらっしゃいました。

だから、気後れする必要は全くないと断言出来ます。

また、いろいろな人生経験を積んだからこそ出せる、
技術を超えた大人の味、というのもあると思います。

これは上手く表現出来ませんが、
テクニカルに上手い下手ではなく、
伝わってくるものがあるピアノと
いえばよいでしょうか。

それはあなたが「弾きたい」と思っている
気持ちの中にも、かならずあるものです。

技術はそれを形にするための手段。
その手段を一つでも多く身につけるために
毎日の技術的な練習があるわけですね。

弾きたい気持ちを出発点に、
何が必要かをひとつひとつ組み立てていく。

そうやってやるべきことを明確にして
コツコツと練習していけば、
憧れの曲を弾けるようなるまで
自分が成長して行けます。

このブログでも「ピアノを弾きたい！」
という気持ちを持ってピアノに挑戦する方を
応援していきたいと思います。

具体的に練習環境をどう整えるのか、
時間がない中でどのような練習方法が効率的かなど
お役立ち情報も提供していきますので、
日々の練習のヒントにしていただければ幸いです。

今回は以上です。
長文お読みいただきありがとうございました。